男子テニス|世界ランキングとATPファイナルズ出場の決め方と違い

世界ランキング
mohamed HassanによるPixabayからの画像

男子テニスでは世界ランキングが毎週更新され発表されています。

これはATP(男子プロテニス協会)ツアーの獲得ポイントによって決められていますが、ATPファイナルズに出場するためにもこのポイントが関係してきます。

実は世界ランキングとATPファイナルズに出場するための決め方が少し違いがあることを知っていましたか?

ここでは世界ランキングの決め方とATPファイナルズ出場の決め方を説明します。

女子テニス|世界ランキングとファイナルズ出場の決め方と違い
前回は男子テニス「ATP世界ランキング」とATPファイナルズ出場を決める「ATPレースランキング」の違いについて記事を書きましたが、今回は女子テニス「WTAランキング」とWTAファイナルズ出場を決める「WTAレースランキング」について書い...

世界ランキングとATPファイナルズ出場の決め方の違い

まずは世界ランキングとATPファイナルズ出場の違いを説明しちゃいます。

まず普段「世界ランキンング」と呼ばれているものは「ATPランキング」といい、このランキングによって各大会のシードが決められたりします。

そしてもうひとつ「ATPファイナルズ出場を決めるためのランキング」を「ATPレースランキング」といい、「レース トゥ ロンドン」と呼ばれることもあります。

この二つのランキング、出場したATPツアーの獲得ポイントに応じて決めることは同じですが、違いはポイントを計算する期間が違うんです。

ATPランキングの期間

ATPランキングは普段耳にする「世界ランキング」のことです。このランキングによって大会のシードなどが決められます。

獲得したポイントは52週間有効で、52週間ごとに更新されます。

つまり1年が約52週ですので、前回同じ大会で獲得したポイントは毎年更新されて行くと言うことです。

例えば現在3000ポイントある選手が、去年A大会に出場し500ポイント獲得していたとします。そこで今年もこのA大会の時期がきました。もし今年この大会で1000ポイント獲得できればATPランキングのポイントは3500になります。

逆に今年出場しなければ2500ポイントに、前回よりも成績が悪く200ポイントしか獲得できなければ2700ポイントになってしまうと言うことです。

このポイントの移り変わりで、毎週ポイントが更新され世界ランキングが更新されていきます。

ATPレースランキングの期間

ATPレースランキングはATPファイナルズに出場するためのランキングです。このランキングで上位8名が毎年11月に行われるATPファイナルズへ出場できます。

ATPレースランキングは1月1日から12月までの期間に獲得したポイントで換算されます。

ですので毎年1月1日には全選手0ポイントからスタートし、その1年間で獲得したポイントでATPファイナルズへの出場が決まります。

ATPファイナルズはその年の年間チャンピオンを決める大会です。

ポイントの計算方法

「ATPランキング」「ATPレースランキング」共にポイントの計算方法があります。

ポイント計算は18大会のみ

ポイントは大会に出場して獲得ポイントが多かった18大会の合計ポイントになります。

ですのでたくさん大会に出て、少ないポイントをかき集めるといった方法ができず、大会ごとにしっかりと結果を残りさなければいけません。ポイント付与の大きい大会で多くポイントを稼がなければいけないシステムです。

上位選手の出場義務

ATPランキング上位30名には大会の出場義務が課せられます。

この義務ずけられた大会を1つ欠場すると、ポイント計算の18大会のうち1つが0ポイントとして計算されます。(もちろん2大会欠場したら18大会のうち2つが0ポイントになります。)

出場義務の大会

  • グランドスラム – 4大会全て
  • ATPマスターズ1000 – 9大会のうち、モンテカルロ大会以外の8大会
  • ATP500 – 13大会中4大会、うち1大会は全米オープン後の大会

出場義務免除の条件

この出場義務の免除の条件もあります。

・通算600試合以上出場
・12年間以上のプロ経験 
・31歳以上

1つ条件をクリアで1大会の出場義務の免除がされます。2つ条件のクリアで2大会の出場免除。
全ての条件クリアでATPマスターズ1000全ての出場免除がなされます。

 

モウ太郎
モウ太郎

それでも上位30名には各大会の予選免除やシードが付与されるので、ポイントが獲得しやすくなってるモウ

ATPツアーの大会ランクとランク別獲得ポイント

ATPツアーには大会ごとに大会のランクが別れており、その大会ランクにより獲得できるポイントが違います。

グランドスラムやATPマスターズなど聞いたことがあるかと思います。

ATPツアーの格付け

正解にはグランドスラムと4つのATPツアー、格下の大会1つで構成されています。

大会 優勝獲得ポイント 年間開催回数
グランドスラム 2000 4回
     
ATPマスターズ1000 1000 9回
ATP500 500 13回
ATP250 250 40回
ATPチャレンジャー 125 166回
     
フューチャーズ 35 646回

この他に、年間王者を決める「ATPファイナルズ」があります。

 

大会ランク別獲得ポイント

グランドスラム

グランドスラム 年間全4大会

1:全豪オープン 

2:全仏オープン(ローランギャロス) 

3:ウィンブルドン選手権大会(全英オープン)

4:全米オープン

グランドスラム 優勝 準優勝 ベスト
ベスト
ベスト
16
ベスト
32
ベスト
64
ベスト
128
予選通過 予選
予選
予選
獲得ポイント 2000 1200 720 360 180 90 45 10 25 16 8 0

男子テニスツアーで最も上位に位置する大会。ポイント、賞金、大会規模、名誉全てにおいて最大の大会。

また4大大会全てを優勝することも「グランドスラム」と呼び、キャリア内に全ての大会で優勝できた場合「キャリアグランドスラム」、1年間で達成した場合「年間グランドスラム」と称される。

ATPマスターズ1000

ATPマスターズ1000 全9大会

1:BNPパリバ・オープン(96) 

2:マイアミ・オープン(96) 

3:モンテカルロ・マスターズ(56) 

4:ムチュア・マドリード・オープン(56) 

5:BNLイタリア国際(56) 

6:ロジャーズ・カップ(56) 

7:ウエスタン・アンド・サザン・オープン(56) 

8:上海マスターズ(56) 

9:パリ・マスターズ(48)
*()内はドロー数

ATPマスターズ1000 優勝 準優勝 ベスト
ベスト
ベスト
16
ベスト
32
ベスト
64
ベスト
128
予選通過 予選2 予選1
獲得ポイント(96) 1000 600 360 180 90 45 25 10 16 8 0
獲得ポイント(56/48) 1000 600 360 180 90 45 10 25 16 0

グランドスラムにつぐ大会の位置ずけ。この9大会全てを優勝することを「ゴールデン・マスター」と呼び、男子テニスシングルスではノバク・ジョコビッチしか達成していない。

ATP500

ATP500 全13大会

1:ABNアムロワールドテニストーナメント(32) 

2:リオオープン(32) 

3:ドバイデューティフリーテニス選手権(32) 

4:メキシコオープン(32) 

5:バルセロナオープン(48) 

6:ゲリーウェバーオープン(32) 

7:フィーバーツリー選手権(32) 

8:ドイツ国際オープン(32) 

9:シティオープン(48) 

10:チャイナオープン(32) 

11:楽天ジャパンオープン(32) 

12:エルステバンクオープン(32) 

13:スイスインドア(32)
*()内はドロー数

ATP500 優勝 準優勝 ベスト
ベスト
ベスト
16
ベスト
32
ベスト
64
予選通過 予選2 予選1
獲得ポイント(48) 500 300 180 90 45 20 0 10 4 0
獲得ポイント(32) 500 300 180 90 45 0 20 10 0

ATP250

ATP250   40大会


1:ブリスベン国際(28) 

2:シドニー国際(28) 

3:BMWオープン(28) 

4:スウェーデンオープン(28) 

他36大会
*()内はドロー数

ATP250 優勝 準優勝 ベスト
ベスト
ベスト
16
ベスト
32
ベスト
64
予選通過 予選2 予選1
獲得ポイント(48) 250 150 90 45 20 10 0 5 3 0
獲得ポイント(32/28) 250 150 90 45 20 0 12 6 0

ATPチャレンジャーツアー

ATPチャレンジャーツアー 166大会

ATPツアー下部のツアー。ランキング会の選手が出場、または上位選手が怪我明けなどで調整するために出場。ポイントは大会ごとに違い優勝した場合のポイントが125〜80ポイントまで様々。

チャレンジャー 優勝 準優勝 ベスト
ベスト
ベスト
16
ベスト
32
予選通過 予選2 予選1
獲得ポイント 125 75 45 25 10 0 5 0 0
獲得ポイント 110 65 40 20 9 0 5 0 0
獲得ポイント 100 60 35 18 8 0 5 0 0
獲得ポイント 90 55 33 17 8 0 5 0 0
獲得ポイント 80 48 29 15 7 0 3 0 0

フューチャーズ

ATPではなく国際テニス連盟が主催するテニスツアー。

最も下に位置する男子プロテニスツアーで、ここからATPツアーを目指す。

フューチャーズ 優勝 準優勝 ベスト
ベスト
ベスト
16
ベスト
32
予選通過 予選2 予選1
獲得ポイント 5 3 1 0 0 0 0 0 0
獲得ポイント 3 1 0 0 0 0 0 0 0

ATPファイナルズ

ATPファイナルズ 1大会

現在の正式名称は「Nitto ATPファイナルズ」(2017年改名)

ATPレースランキング上位8名が出場できる大会。毎年11月に開催され、その年の年間チャンピオンを決める大会。

獲得ポイントも特殊で、決勝で勝利500ポイント、準決勝で勝利400ポイント、ラウンドロビン1勝につき200ポイント。全勝すると1500ポイントが獲得できる。

また、ATPファイナルズで獲得したポイントはATPランキング計算に入る18大会のポイントにプラスして換算される。

モウ太郎
モウ太郎

第1回大会は東京で「ペプシ・グランドマスター」として開催され、現在のスポンサーNittoも日本の会社なんだモウ。

日本に馴染みがある大会だモウ。

 

男子テニスATPツアーを観るなら

2019年の男子テニスツアーは民間放送とWOWOW、GAORA、ATP TENNIS TVで放送配信しています。

・民間放送 – NHK BS、BS朝日で放送されています。放送は限られており錦織選手の試合や準決勝、決勝のみといったことがよくあります。

 

・WOWOW – グランドスラム4大会すべてを放送しているのはWOWOWだけです。そのほかATPツアーも数多くオンデマンドにて配信しています。オススメ

WOWOWはこちら

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・GAORA – グランドスラムの放送はありません。そのほかのATPツアーを数多く放送しています。

GAORAはスカパー!から

ATP TENNIS TV – ATPが運営している配信サービス。グランドスラム以外のATPツアーをほぼ配信しています。英語サイトになっています。

ATP TENNIS TVはこちら

下の年間スケジュールにそれそれの大会の放送・配信予定を記載しています。

モウ太郎
モウ太郎

男子テニスATPツアーを観るなら断然「WOWOW」がオススメだモウ。グランドスラムも見れるだモウ。

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まとめ

「ATP世界ランキング」と「ATPレースランキング」の違いは期間が違うだけでしたね。

世界ランキングは大会ごとに毎年ポイントが更新されていき、レースランキングは毎年0から換算しATPファイナルズで年間チャンピオンを決めるランキングでしたね。

ポイントの計算方法は一緒で、各大会で良い成績を残した18大会で換算するとのことでした。

世界ランキングやレースランキングの決め方がわかれば、今後「どの選手がランキングを上げれるか、下がってしまうか」などなんとなくイメージできるようになりますよね。

「前回グランドスラムで優勝している選手は、今年も優勝しなければ大幅にポイントを落としてしまう」とか。

そういった目線からもテニスを見るとより一層面白くなりますよね。

ぜひ参考にしてみてください。

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